アンケート結果 お酒のニーズ

お酒のアンケート結果

弊社は脱水膜を取り扱っておりまして,これらは現在主に工業分野での溶剤脱水に用いられております。
「溶剤」というと聞きなれないかもしれませんが,みなさんにも身近なアルコール(エタノール)も溶剤の一種になります。
「ならばこの脱水膜をお酒にも適用できるのでは?」というご意見は実際多く頂いています。
現在は三菱化学製の脱水膜を用いて日本酒を原料にアルコール濃度を高くしたお酒が西野金陵より販売されています。
(「金陵 琥珀露」の紹介はこちら

今回はこれに関係して,「お酒を飲まれる方々はどのようなお酒を求めているのだろうか?」飲酒者のニーズについてアンケートを取ってみましたので紹介します。

アンケートの対象は社会人20代~60代の男女。

質問は要約すると
・週にどのくらいお酒を飲みますか
・お酒に何を求めますか
という内容になります。

結果は以下の通りです。

全体

飲酒頻度
〔回/週〕
人数
(全体比)
お酒へのニーズ
アルコール濃度
風味・香り
飲み口
食事に合う
次の日に残らない
場の楽しさ
高い
低い
<1
0.13
0
0.27
0.26
0.13
0.19
0.06
0
1~3
0.41
0.17
0.45
0.37
0.75
0.19
0.42
0.3
4~6
0.27
0.67
0
0.16
0.13
0.25
0.39
0.5
7
0.2
0.17
0.27
0.21
0
0.38
0.13
0.2
(全体比)
100%
9.40%
17.20%
29.70%
12.50%
25.00%
48.40%
15.60%

男性

飲酒頻度
人数
お酒へのニーズ
アルコール濃度
風味・香り
飲み口
食事に合う
次の日に残らない
場の楽しさ
高い
低い
<1
0.1
0
0.33
0.25
0.17
0.15
0.04
0
1~3
0.45
0
0.5
0.5
0.67
0.23
0.48
0.4
4~6
0.29
0.8
0
0.17
0.17
0.31
0.39
0.6
7
0.16
0.2
0.17
0.08
0
0.31
0.09
0
(全体比)
100%
10.20%
12.20%
24.50%
12.20%
26.50%
46.90%
10.20%

女性

飲酒頻度
人数
お酒へのニーズ
アルコール濃度
風味・香り
飲み口
食事に合う
次の日に残らない
場の楽しさ
高い
低い
<1
0.2
0
0.2
0.29
0
0.33
0.13
0
1~3
0.27
1
0.4
0.14
1
0
0.25
0.2
4~6
0.2
0
0
0.14
0
0
0.38
0.4
7
0.33
0
0.4
0.43
0
0.67
0.25
0.4
(全体比)
100%
6.70%
33.30%
46.70%
13.30%
20.00%
53.30%
33.30%
まずは飲酒頻度。
男性では週平均1~3回飲まれるという方が全体の45%と半数近くを占め,一方女性は値に偏りはみられないものの,毎日飲んでいる方の割合が全体の33%と高い結果となりました。
男性が女性を誘う際に「今日予定があって」と断られる,というのは多くの方が経験されているのではと思いますが,これはあながち断る口実だけでもなさそうです。
(女性を誘って先約を理由に断られる確率は?興味があるかたはこちら

次に飲酒者がお酒に求めるもの。
お酒に求めるもののうち,私どもが取り扱う脱水膜が貢献できそうな「アルコールの濃度」について,これは男女差がはっきり分かれた結果となりました。
まず「もっと高アルコール濃度のお酒が欲しい」という方は男性全体では10.2%。女性全体では6.7%。男女合わせると全体で9.4%と「高アルコール濃度」のニーズは低そうです。
一方「もっとアルコール濃度が低いお酒が良い」という方は,男性では12.2%ですが,女性はなんと33.3%と三分の一の女性がもっとアルコール濃度の低いお酒を求めている結果となりました。

さらに「風味・香り」。
女性の46.7%と約半数がより風味・香りの良いお酒を求めており,
以上をまとめると
女性をターゲットにする場合は「低アルコールかつ高い風味,香りよいお酒」を商品化すると大きな支持を得ることができそうです。

また「低アルコールのニーズ」となると,お酒を飲めない方がお酒を楽しみたいからニーズが大きくなるのかなと思うのですが,意外と週7日飲んでいる女性も「低アルコール」「風味・香り」を求めているという結果になりました。

これは「食事に合うお酒」のニーズを挙げたのも,
「お酒を飲む頻度が週1日未満と非常に少ない女性」と「週7日と毎日飲まれている女性」
という結果と合わせて考えると,ニーズの本質にもう少し近づくことができるのかもしれません。

一方男性の場合は「お酒を飲む頻度が多いほど食事に合うお酒を求めている」傾向がみられます。
これは,例えばお店側からしますと,よくお酒を飲む方は提供される料理とお酒の相性を求めている,とみることができます。
すなわちそのような方のリピートを増やすには「美味しい食事だけを売りにする」でも「希少価値の高いお酒のみを売りにする」だけでもなく「それらのバランスがとれている事が重要」という結果を表しているのかもしれません。

今回の結果で予想以上に多かった回答が「場の楽しさ」です。
男性の場合アルコール濃度の高いお酒を求めている層が同時に場の楽しさを求めています。
これは「酔っぱらって楽しく過ごしたい」という気持ちの表れなのでしょうか。
そして女性は全体の三分の一が「場の楽しさ」を求めています。
前述の「低いアルコールを求める」「お酒に風味・香りを求める」と合わせて考えると,女性にとってお酒を飲む場というのは「一つのイベント」と考える事もできます。
「せっかくの機会ならば,低アルコールの美味しいお酒で長く楽しみたい」ということなのかもしれません。

そしてこの「楽しい場」と切り離すことができないポイントだと思うのですが,楽しかった場も翌日に「飲み過ぎた…」となってしまえば,その楽しい思い出もやや減少…
実は多くの方がそんな経験をしているのかと。
今回の調査で圧倒的に多かったニーズが「次の日に残らないお酒」でした(男性:46.9%,女性:53.3%,全体:48.4%)。
「アルコール濃度の低いお酒」へのニーズの高さはここにもつながっているかもしれません。

最後に今回のアンケート結果と現在市場で目にする商品を繋げて考えると
・アルコール濃度が低く,香味の良いお酒は女性ウケが良さそう
→低アルコールカクテル缶
・アルコール高いお酒は飲酒頻度が高い男性向け
→高アルコールの缶チューハイ
・しかし何もよりも求められているのは,飲んだお酒を次の日に残さないこと
→ウコンやシジミの様なもの
とまとめることができそうです。

ちなみに私は二日酔い防止に飲む前にウコンを入れていますが,それでも危ないと感じた時は,飲んだ後にもウコン,プラス シジミ成分のサプリをスポーツ飲料で飲むようにしています。
今のところ私にはこれが一番合っている気がしますが,ファミリーマートで売っている「SUPALIV」というのも良いみたいですね。
(「SUPALIV」の紹介記事はこちら

皆さまも引き続き良いお酒の場をお楽しみください。